更新日:2024年10月24日 | Masaki
外構工事を計画しているけれど、予算に悩んでいる方も多いのではないでしょうか?外構工事を安くする方法があることを知って、安心してください。
費用を抑えながらもおしゃれな外構を実現するために、DIYの活用、段階的な施工、施主支給の部材を使うなど、いくつかのコストダウンのポイントをご紹介します。これから外構を始める方や改修を考えている方に、役立つ情報をお伝えします。
これらの方法は、外構をおしゃれにしながらコストを抑えるために役立ちますが、各方法にはメリットとデメリットがあります。自分の状況に最も合った方法を選ぶことが、満足のいく外構を手に入れる鍵です。適切な計画と業者の選択が重要です。
外構工事を安くする方法の基本
外構工事を安く、かつおしゃれにするための基本的な方法を学びましょう。シンプルながら効果的なアプローチで、コストを抑えつつ理想の外観を実現できます。
シンプルな外構で工事費用を安くする
シンプルなデザインは、外構工事のコストを抑える鍵です。無駄な装飾を減らし、機能性を重視することで、経済的かつ美しい外構が完成します。
オープン外構のメリット
外構のデザインには「オープン外構」と「クローズ外構」の2種類があり、オープン外構はより開放的でコストも抑えやすいためおすすめです。さらに費用を抑えたい場合、セミオープン外構も良い選択肢となります。
- オープン外構: 100万~150万円
オープン外構は塀やフェンスが少なく、開放的な空間を作るため、資材の量が減り、それによりコストが下がります。自然光が多く入り、風通しが良いため、居心地の良い環境が実現します。 - セミクローズ外構: 150万~250万円
セミオープン外構は、プライバシー保護や防犯のために部分的に塀やフェンスを設置します。クローズ外構とオープン外構の中間的なデザインで、適度なプライバシーと開放感を両立させることができます。 - クローズ外構: 200万~300万円
クローズ外構は、敷地を高い塀で囲み、外からの視線を遮断することでプライバシーを高めます。安全性が増す反面、必要となる資材の量が多いため、施工費用が高くなります。
オープン外構は、素材の使用を抑えることで費用を削減できます。予算に合わせて計画を立てるようにしましょう。
優先設備の整備(駐車場・境界部分)
外構を計画するとき、どの設備にお金を使うか決めることが大切です。最初に重要な駐車場や境界部分を整え、その後に庭の装飾に進むと良いでしょう。
- シンボルツリーや芝張り: 優先度が低い設備
- 庭や庭木: 次に考えるべき装飾
- 駐車場や境界部分: 優先度が高い設備
優先度を意識して計画を進めることで、必要な部分に適切に予算を割り当て、満足のいく外構が完成します。
色や素材の統一
外構デザインで色や素材をそろえると、シンプルでおしゃれな雰囲気が出ますし、費用も抑えられます。全体が統一されていると、家全体がすっきり見える効果もあります。
- 材料の量が少なくなる: 統一されたデザインは材料の無駄遣いを減らす
- 統一感のある外観: すっきりとした印象に仕上がる
- おしゃれなデザイン: シンプルだけど洗練されたスタイル
統一感を出すことで、コストを抑えつつ、見た目も美しく仕上げることができます。
外構コストダウンの三原則
効率良くコストを削減するための三つの原則を守ることで、無駄な出費を避け、質の高い外構を実現できます。
余計な要素を落とす
外構デザインのコストを抑えるためには、よりシンプルで経済的な材料に変更することが効果的です。これにより、見た目を保ちながら費用を大幅に削減することが可能です。
- 門柱の変更: タイル張り門柱を塗り壁仕上げに変更することで、コスト削減が可能です。タイルは高級感がありますが、塗り壁でも職人の技術が光る温かみのある仕上がりになり、コストを大幅に抑えることができます。
- 目隠しフェンスの変更: 高さ1.6mの木目調樹脂製フェンスから、高さ1mのアルミ製横板フェンスに変更することで、節約が見込めます。質感は異なりますが、木目調を保つことで外見のイメージは維持しつつ、コストを下げることができます。
- アプローチ階段の変更: タイル貼りのアプローチ階段をモルタル仕上げに変更することで、節約できます。モルタルは無機質な印象を与え、モダンな外観を実現しながらコストを削減します。
- 玄関アプローチの舗装材の変更: インターロッキング舗装から土間コンクリートに変更することで、コストダウンが可能です。土間コンクリートは耐久性が高く、メンテナンスが容易でありながら、コストを低く抑えることができます。
外構の仕様を賢く「落とす」ことで、予算内で質の高い仕上がりを実現することが可能です。
必要最小限に減らす
外構コストダウンの原則の中でも「減らす」戦略は、仕様を変更せずに使用する材料の量を減らすことでコストを削減します。ここでは、具体的な変更例を挙げてその効果を説明します。
- 駐車場の土間コンクリート面積の削減: 駐車場の後ろの奥行き1メートル分の土間コンクリートを砂利敷きに変更することで、コストダウンが達成されました。この変更は、使用するコンクリートの量を減らすことにより直接的に材料費を削減し、工事の手間も少なくなります。
- 門柱の幅の削減: 門柱の幅を2.4メートルから2メートルに縮小することで、節約することができました。幅を減らすことにより必要な材料の量が減少し、それに伴ってコストも下がります。この変更は、デザインを大きく損なうことなく実施されました。
「減らす」戦略は、不必要な部分を見直し、必要最小限の資源で計画を進めることで、効率的にコストを抑える方法です。
無駄を省く
外構プロジェクトのコストを効果的に削減するための「省く」という戦略は、不必要な構成要素を完全に除外することにより、コストを大幅に下げるものです。
この方法は、後で追加することも可能なため、初期投資を減らすのに特に効果的です。
- カーポートの省略: カーポートを設置しないことで、コストダウンが可能です。カーポートは後から追加することができ、当初は必要ない場合が多いため、コスト削減のために省く選択肢です。
- 人工芝の省略: お庭の人工芝を設置しないことでコストを削減します。人工芝はDIYで後から設置することも可能で、初期コストを抑えるために省くのがおすすめです。
- 防草シートの省略: 防草シートを設置しないことでさらに節約が見込めます。このアイテムも必要に応じて後から追加することが可能です。
- タイルデッキの省略: 掃き出し窓から続くタイルデッキを省くことで、さらにコストダウンが実現します。タイルデッキは後からリフォームで追加することができ、初期段階では省くことで大きな節約が可能です。
- 宅配ボックスの省略: 宅配ボックスを省くことで節約が可能です。宅配ボックスは後から設置することも容易で、最初に設置する必要はありません。
これらの「省く」戦略により、大きなコストダウンを実現可能になります。最初から全てを設置するのではなく、必要に応じて段階的に追加することで、初期投資を抑えつつ、後悔のない外構計画を進めることができます。
外構工事の施工費用を抑える具体的な方法
外構工事でコストを削減することは可能です。適切な方法を選ぶことで、無駄な出費を減らし、おしゃれなエクステリアを実現できます。
業者選びと相見積もり
外構工事を計画する際は、複数の業者から見積もりを取ることが大切です。この方法で、より良い価格とサービスを見つけることができます。
- 見積もりの比較: 複数の業者から見積もりを取ることで、価格やサービスの違いを明確に比較できます。
- 価格交渉の余地: 見積もりを比較することで、価格交渉の余地が生まれ、コストダウンが可能になります。
- 優良業者の発見: 良いアフターフォローを提供する優良業者を見つけることができます。
- 代行サービスの利用: 相見積もりの代行サービスを利用すると、手間を省きつつ、多くの業者から見積もりを簡単に取ることができます。
コンクリート使用面積の最小化
コンクリートの使用を減らすことで外構工事の費用を節約することができます。代わりに芝や砂利を使うと良いですが、どこにコンクリートが必要かは専門家に相談するのが安心です。
- コンクリートの使用面積を減らす: コスト削減につながります。
- 専門家への相談: 性能上必要な箇所を見極めてもらえます。
- 代替素材の利用: 芝張りや砂利敷きでコストを下げることが可能です。
植栽を活用した代替案
フェンスや塀の代わりに植栽を使う方法は、外構をおしゃれに見せるだけでなく、費用も抑えることができます。高く広がる植物を選ぶと、プライバシーを守りながら景色も楽しめます。
- 目隠し用の植栽: フェンスの代わりになる背の高い植物を選ぶ
- 費用削減: 植栽はフェンスや塀に比べてコストが低い
- 景観向上: 自然な緑が豊かな景観を作り出す
施主支給による部材の手配
外構の部材を自分で購入して業者に施工してもらう「施主支給」は、費用を節約できる方法ですが、注意が必要です。部材の質や適合性に問題がないか、専門家に確認することが大切です。
- コスト削減: 自分で部材を購入することで、施工費用を抑えられる。
- 業者の受け入れ: 一部の業者は施主支給を受け入れないこともある。
- 部材の適合性: 部材がプロジェクトに合っているか専門家に確認が必要。
DIYでの施工
DIYで外構工事をすると、材料費だけで済みますが、未経験者は注意が必要です。不十分な施工で後から修正が必要になることもあります。
- コスト削減: 材料費のみで済むため、初期費用を抑えられる。
- 適切なプロジェクト選択: 芝生の植え込みやレンガ敷きなど、比較的簡単な作業に適している。
- リスク管理: 不十分な施工による追加の修正費用がかかる可能性がある。
段階的な外構の整備
段階的に外構を整える方法は、初期の費用を低く抑えるための効果的な手段です。重要な部分から順に整備することで、余裕を持って計画を進めることができます。
- 初期費用の抑制: 重要な部分を先に整えることで、初期投資を低く抑えられます。
- 徐々に整備: 必要に応じて段階的に他の部分を整備し、予算を管理しやすくなります。
- 優先度の管理: 優先度が高い領域から施工を始め、段階的に完了させることで、無理なくプロジェクトを進行できます。
まとめ:外構工事を安くする方法はある?コストを抑えるコストダウンのポイントはある?
外構工事を安くする方法は確かにあります。コストを抑えるために、いくつかのポイントをおさえることが大切です。ここでは、外構工事をおしゃれにしながらも経済的に進める方法をお伝えします。
外構工事の費用を抑えるには、まず、植栽やDIYなど、自分たちでできる部分は自分たちで行うと良いでしょう。例えば、フェンスの代わりに植栽を利用すると、素材費が減少し、工事の費用も節約できます。また、庭の芝生を自分たちで敷くなど、簡単な作業はDIYで挑戦してみてください。
次に、施主支給を活用する方法もあります。これは、外構に必要な材料を自分で購入し、業者に施工してもらう方法です。業者を通さずに自分で材料を選ぶことで、コストを抑えることが可能です。ただし、この方法では材料の選び方に注意が必要です。間違った材料を選んでしまうと、後でトラブルの原因になることもありますから、専門家のアドバイスを参考にすることをおすすめします。
さらに、外構工事は、すべての工事を一度に行うのではなく、段階的に行うことも一つの方法です。最初に必要な駐車場や境界部分などを整備し、その後で余裕ができたときに他の部分を整えていくのです。これにより、初期の投資を抑えつつ、少しずつ理想の外構を形作っていくことができます。
これらの方法をうまく組み合わせることで、外構工事の費用を抑えながら、おしゃれで機能的な外構を実現することができます。大切なのは、計画的に進めることと、必要な部分にしっかりと投資することです。このようにして、経済的にも納得のいく外構工事を目指しましょう。
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