更新日:2025年5月1日 | Masaki
外構工事をおしゃれに整えたいと思っても、費用が大きくて心配になることもあります。そんなときに使えるのが、住宅ローンやリフォームローンです。どちらも外構費用に使えますが、それぞれに良い点と注意点があります。
とくにリフォームローンは、金利が高いことや、他のローンがあると利用しにくいこともあるため、しっかりと確認が必要です。工事を安心して進めるためには、信頼できる業者選びと無理のない返済計画がとても大切です。
この記事では、外構工事にローンを使うときの考え方や気をつけたいポイントを、わかりやすくお伝えします。

ただし、リフォームローンは住宅ローンに比べて控除が受けられなかったり、すでに他のローンを組んでいると審査が通らなかったりすることがあります。金利が高いため、最終的な支払い額が増える点にも注意が必要です。
見た目を整えるだけでなく、安心して過ごせる住まいづくりのためにも、無理のない返済計画と信頼できる施工会社の選定が大切です。
外構工事の費用をまかなえる2つのローン
外構工事をしたいと思っても、すぐに全額を支払うのはむずかしいことがあります。そんなときに使えるのが「住宅ローン」と「リフォームローン」の2つです。
それぞれのちがいを知ることで、自分に合った支払い方を選ぶことができます。
住まいの購入時に使える住宅ローン
外構工事の費用は、住宅ローンに組み込めることがあります。建物と一緒に外まわりの工事も契約書に書かれていれば、お金を借りられるケースがあります。
金融機関に必要な書類を出すことで、対応してもらえることが多いため、工事の会社との連携も大切です。
- 請負契約書や注文書などで外構費用の金額が確認できることが必要です。
- ハウスメーカーや工務店に建物と外構をまとめて依頼すると、ローンにしやすくなります。
- フラット35でも、対象になる費用として外構工事が含まれていると明記されています。
- 工事が終わっていないとローンが使えないケースもあり、施工会社とのタイミング調整が大切です。
- 契約書の原本を見せて、その写しを提出する手続きが求められます。
- PayPay銀行などでも外構費用を含めたローンが可能ですが、書類の提出が必要です。
外構も住宅ローンでまかなえることがあるため、事前に書類と工程を整えることが大切です。
外まわりの工事にも使えるリフォームローン
リフォームローンは、外構や門まわり、庭づくりの工事にも使えるローンです。建物の修理だけでなく、家の外の工事にも幅広く対応しているため、おしゃれなエクステリアを目指す方にとって選択肢のひとつになります。
金融機関によって内容がちがうため、あらかじめ確認が大切です。
- 車庫や門、庭づくりなどの外構工事費用にも使えます
- 借りている他のリフォームローンの借り換えにも対応しています
- 家の設備機器の購入と工事を合わせた費用も借りられます
- 金融機関によって使える目的がちがうので事前に確認が必要です
- 無担保で借りられるタイプのローンもあります
- 地震対策のための工事費用にも使えます
リフォームローンは、外構を含めて幅広く使える便利な方法です。
リフォームローンで外構費用をまかなう良いところ
リフォームローンは、外まわりの工事をしたい方にとって使いやすい選択肢です。審査に通りやすいことや、工事会社を自分で選べるといった利点があるため、こだわりのデザインを目指す方にぴったりです。
住宅ローンより審査が通りやすいことがある
リフォームローンは、住宅ローンよりも審査が通りやすいといわれています。借りる金額が少ないことや、担保がいらない場合もあるためです。
土地や建物の評価が関係ないケースもあり、外構工事を考える人にとって、利用しやすい方法のひとつです。
- 土地や建物を担保にしなくてもよい商品もあります
- 借りるお金の金額が少ない分、審査の負担が軽くなります
- 建物の価値を評価する手間が少ないため、手続きが進みやすいです
- 住宅ローンは担保が必要なため審査が厳しい傾向にあります
- 担保が不要なら建物を失う心配がないという安心感もあります
- 住宅ローンと違い、手続きが簡単なことが多いです
リフォームローンは、条件が合えば審査を通過しやすいローンです。
工事をお願いしたい会社を自分で選びやすい
リフォームローンは、自分で選んだ施工会社に依頼しやすいのが特徴です。
住宅ローンでは金融機関のルールで会社が決められることもありますが、リフォームローンなら、理想の外構をかなえてくれそうな会社を自分で選べるため、こだわりたい方に合っています。
- 施工事例を見て気に入った会社に相談しやすいです
- 金融機関の指定がないので自由に選べます
- 自分の希望に合ったデザインや対応をしてくれる会社を選べます
- 住宅ローンでは施工会社が決められてしまう場合があります
- 理想の外構を実現するためには会社選びが大切です
- 信頼できる施工会社を自分で調べて依頼できるのが利点です
リフォームローンなら、こだわりのある外構工事も自分で会社を選んで進めやすくなります。
リフォームローンを使うときに気をつけたい点
便利に見えるリフォームローンですが、金利が高いことや、すでに別のローンがある方には負担が増えることがあります。また、税金の控除が使えないこともあるため、あらかじめ確認が必要です。
住宅ローンよりも金利が高くなることがある
リフォームローンは住宅ローンよりも金利が高いため、同じ金額を借りても最終的な返済額が大きくなりやすいです。
毎月の支払いは小さな差でも、10年単位で見ると何十万円もの違いになることもあるため、事前に返済のシミュレーションをしておくことが大切です。
- 金利が高い分、支払う利息も増えます
- リフォームローンの相場は2〜5%程度とされています
- 住宅ローンでは0.3%の金利もあるため、差が大きくなります
- 月々の支払いは少しの差でも、合計すると数十万円違うことがあります
- 実際にかかる費用を事前に計算して比べることが重要です
- 同じ金額を借りても金利の違いで負担が大きくなることがあります
リフォームローンは便利ですが、金利による総支払額の増加には注意が必要です。
すでに別のローンがあると負担が増える
リフォームローンを組むと、住宅ローンとあわせて二重の返済が発生することがあります。金利が高めのため、月々の返済額が思ったより増えることもあります。
家計の負担が大きくなる可能性があるため、計画を立てて無理のない範囲で借りることが大切です。
- 毎月の返済額が合計で多くなる可能性があります
- 住宅ローンと別にもう一つのローンを返すことになります
- 金利の高いリフォームローンを合わせると家計の負担が大きくなります
- 借入額によっては生活に影響することもあるため注意が必要です
- 返済が重なると、長期間の支払いが続くことになります
- 利用前に返済プランをしっかり考えておくことが大切です
リフォームローンは便利ですが、二重の返済にならないか事前にしっかり確認が必要です。
住宅ローンとちがって税金の優遇がない
外構工事をリフォームローンで行っても、住宅ローン控除は基本的に使えません。
控除を受けられるのは、省エネや耐震などの特別な工事に限られており、庭や門の工事は対象外です。税金面のサポートがないため、総費用が実質的に高くなることもあります。
- 外構工事は住宅ローン控除の対象になりません
- 控除を受けられるのは省エネやバリアフリーなどの特定工事のみです
- 税金の控除がないぶん、費用の負担が増えます
- リフォームローンを使っても税の優遇がないことがあります
- 庭や門の工事は控除の条件に当てはまりません
- 控除を考えている場合は対象になる工事かどうか確認が必要です
外構工事では住宅ローン控除が使えないことが多いため、費用全体をよく見て判断することが大切です。
外構費用をリフォームローンで組むときの注意点
ローンを組むときは、全体の支払い計画をしっかり立てることが大切です。住宅ローンと合わせて考えたり、ほかの借金の有無によって使えないこともあるため、注意して選ぶ必要があります。
住宅ローンとあわせた費用の見通しを立てる
住宅ローンとリフォームローンを合わせて使うと、返済方法や金利のちがいで、最終的な支払い金額が変わることがあります。たとえリフォームローンの金利が高くても、外構業者を自分で選ぶことで費用をおさえられる可能性があるため、しっかり比べて検討することが大切です。
比較項目 | 住宅ローン | リフォームローン |
---|---|---|
借りられる金額 | 数千万円まで | 約10万〜500万円程度 |
返済できる期間 | 約35年まで | 7年〜15年が目安 |
金利の目安 | 0.3〜1.5%程度 | 約2〜5%と高め |
業者の選び方 | ハウスメーカーが決まっていることが多い | 自分で選んだ会社に頼みやすい |
外構費用のコントロール | 一括発注のため高くなることがある | 個別発注で安くなることがある |
リフォームローンは金利が高くても、業者選びによっては総費用が下がることもあります。
他の借金があると使えない場合がある
リフォームローンを使いたくても、他のローンをすでに借りていると審査に通らないことがあります。特にカードローンやキャッシングの残りが多い場合は注意が必要です。
すべての借金を合計して返済できるかどうかを見られるため、あらかじめ状況を整理しておくことが大切です。
- ローンの審査では他に借りている金額も一緒に見られます
- 返済負担率が高いと、リフォームローンの審査が通らないことがあります
- カーローンやキャッシングがある場合も審査に影響することがあります
- ほかの借り入れがあるとリフォームローンが通らないケースがあります
- ローンはすべて合計して返せるかどうかを見られます
- 借り入れが多いと新しくローンを組むのがむずかしくなります
リフォームローンを使いたい場合は、先に他の借金の状況をしっかり確認することが大切です。
まとめ:外構工事の費用をローンで可能?リフォームローンのデメリットと組む時の注意点
結論から申し上げると、外構工事の費用をローンでまかなうことは可能です。ただし、その方法には注意すべき点も多くあります。住宅ローンに外構費用を組み込むには、契約書や注文書などの書類をそろえ、建物と外構を一括で依頼する必要があります。一方でリフォームローンは、金利が高めですが、工事会社を自由に選べるという利点があり、こだわりのデザインを実現しやすくなります。
リフォームローンは住宅ローンよりも審査が通りやすい場合がありますが、金利が2〜5%程度と高いため、支払う総額が増える傾向があります。さらに、住宅ローン控除の対象にならないため、税金面での優遇を受けることもできません。また、すでに別のローンがあると審査が不利になる場合もあり、事前に返済負担をしっかりと見直すことが重要です。
住宅ローンとリフォームローンを併用するケースもありますが、それぞれの条件や金利の差により、総額が変わるため注意が必要です。金利だけで判断せず、施工会社の費用や対応も含めて、しっかりと比較してから選ぶことが大切です。
これまで外構工事に関するトラブルを数多く見てきました。高額な費用を請求されたり、雑な工事で後悔した方もいます。そうならないためにも、無理のない計画と信頼できる会社選びが必要です。ローンを使う際も、内容をよく理解し、納得したうえで進めることをおすすめします。工事が終わったあとに、「お願いしてよかった」と心から思えるような外構にしていただきたいと強く願っています。


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