更新日：2024年10月24日 | Masaki
家の外見をきれいにするエクステリア工事は、使う素材によって、どれくらいきれいなままでいられるかが変わります。
戸建てやマンションで、素材がどのくらい持つかもちょっと違います。この記事では、いろいろな素材の耐用年数や、戸建てとマンションの外構工事での違いについて、わかりやすく説明します。
耐用年数を知っておくと、長い間、美しさを保つことができます。外構工事は家の価値を高め、生活の質を向上させることができますが、成功の鍵は正しい業者選びにあります。
耐用年数が決まっていても、施工状態が悪いと長持ちしない場合があります。あなたに合った業社を選びましょう。
外構工事の耐用年数と基本情報
エクステリアの耐用年数を知ることは、美しく機能的な外構を長く保つ第一歩です。このセクションでは、耐用年数の基本と、それが私たちの家や施設にどのように影響するかを学びます。
国税庁とメーカーの見解
耐用年数は、ものがどれくらいの期間使えるかを示す大切な目安です。国税庁では、税金を計算するためにこの年数を決めていますが、実際に作るメーカーではもっと長く使えると考えることがあります。
- 国税庁の耐用年数は、税金の計算で使われる期間です。
- メーカーが示す耐用年数は、商品がどれくらい持つかの目安です。
- 同じものでも、この二つの年数が違うことがあります。
大切なのは、ものを選ぶときに、ただ長く使えるということだけでなく、どれくらいの期間でその価値が下がるかも考えることです。
税金に関する「価値」についての耐用年数ではなく、使い続けられる保証の年数を考えられているのであれば、メーカーの保証を確認すると良いでしょう。
耐用年数は税金の計算において、減価償却に用いられる数字です。
個人宅での考慮点
家の作り方によって、家がどのくらいもつかが変わります。石でできた家は35年、鉄とコンクリートで作った家は30年、土で作った家は20年、コンクリートだけの家は15年、木や金属で作った家は10年が目安です。でも、家のお手入れをどれだけするかによって、もっと長く住めることもあります。
- 石造：35年
- 鉄骨鉄筋コンクリート造・鉄筋コンクリート造：30年
- 土造：20年
- コンクリート造：15年
- 木造・金属造：10年
家の耐用年数は、家を作った素材とお手入れによって変わります。腐食しないような施工方法をやっているかによって、全く違う耐用年数となります。
商業施設やマンションの場合
鉄筋コンクリートで作られた商業施設やマンションは、1998年の税制改正で耐用年数が47年に決まりました。これは税金を計算するときの基準であって、建物が実際にどれくらい持つかを示すものではありません。
- 法定耐用年数：47年
- 目的：税金計算の基準
建物の寿命は、耐用年数だけで決まるわけではありません。築50年を超える団地と呼ばれるたてものも現役で問題なく使える状態です。定期的なメンテナンスで使える年数を伸ばすことができます。
エクステリアの実例を知って失敗しないために。
どの程度の工事がどの程度の金額かわかりますか？
外構エクステリア工事の具体的な耐用年数
家の顔とも言える外構は、家の印象を大きく左右します。ここでは、外構エクステリアの主要な部分の耐用年数をご紹介します。これを知ることで、計画的なメンテナンスや更新時期の目安にしましょう。
カーポートと駐車場の耐用年数：10年から15年
カーポートの耐用年数は通常15年とされていますが、法律で決められた期間は45年です。駐車場に関しては、アスファルト製は10年、コンクリート製は15年が目安です。青空駐車場は土地そのものなので耐用年数はありません。
- コンクリート製駐車場：15年
- アスファルト製駐車場：10年
- カーポート：45年（法定）
大切なポイントは、カーポートや駐車場の耐用年数を理解し、必要に応じて適切な手続きを行うことです。
カーポートは、金属造のものであることから耐用年数は高めに設定されています。ただし、部材によっては劣化するので、メンテナンスは数年おきにする必要があります。
自転車置き場と塀の耐用年数：10年から35年
自転車置き場と塀の耐用年数は、使われる素材によって違います。自転車置き場は、合成樹脂なら10年、金属製やコンクリートなら15年が目安です。地面のアスファルトも10年、コンクリートは15年です。塀は、素材によって10年から35年の間です。木造は10年、コンクリートは15年、鉄筋コンクリートは30年、石造は35年が目安になります。
- コンクリート製塀：15年
- 木造塀：10年
- 石造塀：35年
- 合成樹脂製自転車置き場：10年
- 金属製自転車置き場：15年
耐用年数を知ることで、長く安心して使える外構を選びましょう。部材によって大きく変化することがわかると思います。一番安いものを選ぶとそれだけメンテナンス費用、あるいは作り替えが必要になります。
フェンスと門扉の耐用年数：10年から35年
フェンスと門扉の耐用年数は、使われている素材によって違います。フェンスの中で、スチール製は15年、金属製や木製は10年とされていますが、アルミ製のフェンスには耐用年数が特に定められていないため、長く使えると考えられています。門扉に関しては、石造が35年、コンクリート製が15年、木造が10年の耐用年数があります。
- 木製フェンス：10年
- 金属製フェンス：10年
- スチール製フェンス：15年
- 木製門扉：10年
- コンクリート製門扉：15年
- 石造門扉：35年
選ぶ素材によって、フェンスや門扉の長持ち度が変わります。金属製のフェンスであっても、しかりと防錆加工がれていないと、間から劣化する可能性があるため金属だから丈夫であるとは限りません。
デッキ・テラスと庭の耐用年数：5年から20年
デッキやテラス、そして庭の耐用年数は使われる素材によって変わります。デッキやテラスに使われる天然木は5年から15年、人工木は約20年持ちます。庭では、人工芝は10年、砂利は15年、庭木は20年と考えられています。特に人工芝は、使われる場所によって耐用年数が異なり、表面部分は特に10年程度と見られています。
- 人工木デッキ：20年
- 天然木デッキ：5年～15年
- 人工芝：10年
- 砂利：15年
- 庭木：20年
人工芝については、太陽による劣化が考えられます。太陽が常に当たる箇所は劣化が激しく、ぽろぽろと壊れてしまう可能性があります。現在の素材では耐久性が高いものが売られています。
アプローチの特徴の耐用年数：15年程度
アプローチの道を作るときによく使われるコンクリート、石敷き、レンガは、どれも約15年が耐用年数です。お家の顔とも言えるアプローチをきれいに保つには、この期間を目安にメンテナンスを考えましょう。
- レンガ：15年
- 石敷き：15年
- コンクリート：15年
アプローチの素材選びには、耐用年数を考慮して選ぶことが大切です。15年で使えなくなるということではありません。
舗装材の耐用年数：10年から15年
舗装の耐用年数は素材によって決まります。アスファルトや木れんが敷きの場合は10年、コンクリートや石敷きなどは15年が目安です。アスファルトはよく使われますが、10年ごろで新しくすることが多いです。コンクリートはもう少し長く使えると考えられています。
- アスファルト敷き：10年
- コンクリート敷き：15年
- 石敷き：15年
メンテナンス費用、作り替えの費用を考えると、どのくらいのコストの違いが生まれるのか？で考えると最初の金額が安く感じることがあります。
緑化施設と庭園の管理
舗装の耐用年数は素材によって決まります。アスファルトや木れんが敷きの場合は10年、コンクリートや石敷きなどは15年が目安です。アスファルトはよく使われますが、10年ごろで新しくすることが多いです。コンクリートはもう少し長く使えると考えられています。
- アスファルト敷き：10年
- コンクリート敷き：15年
- 石敷き：15年
舗装を選ぶときは、耐用年数を考えて選ぶといいです。あまり庭園をお持ちの方は少ないかもしれませんが、たくさんの方が来場する場合の税金の処理の関係上、このような耐用年数が設定されています。
駐車場と擁壁の耐久性
駐車場と擁壁は外構工事でよくある部分です。青空駐車場はただの土地なので耐用年数はありませんが、アスファルト舗装の駐車場は10年、機械式駐車場は15年が耐用年数です。擁壁は、材料によって耐用年数が異なり、鉄筋鉄骨コンクリート造は50年、コンクリート造は30年が目安です。
- 擁壁（鉄筋鉄骨コンクリート造）：50年
- 擁壁（コンクリート造）：30年
- アスファルト舗装駐車場：10年
- 機械式駐車場：15年
擁壁とは、高速道路を走っていると山の斜面をコンクリートなどで固めているところを見たことがあると思います。そちらが擁壁です。安全管理上、長い耐用年数が設定されています。
いずれにせよメンテナンスと初期費用を検討に入れて、導入費用を総合的に判断する必要があります。
まとめ：エクステリア（外構工事）の素材による耐用年数は？
外構工事やエクステリアで使われる素材の耐用年数はとても大切です。素材によって、家の外の部分がどれくらいきれいなままでいられるかが決まります。例えば、デッキやテラスに使われる木材は、天然のものなら5年から15年、人工のものなら20年くらい持ちます。庭に使われる人工芝は10年ほど、石やレンガを敷いたアプローチは15年くらいきれいでいられます。
駐車場の場合、アスファルトを使ったものは10年、コンクリートならもう少し長く15年ほどは大丈夫です。ただ、青空駐車場はただの土地なので、耐用年数という考え方はありません。そして、土地を守るための擁壁は、作られた材料によって30年から50年持つことがあります。
これらの耐用年数を知っておくことは、外構工事をするときにとても役立ちます。長く家をきれいに保つためには、耐用年数が長い素材を選んだり、必要なメンテナンスを計画的に行ったりすることが大切です。でも、工事をする業者を選ぶときには注意が必要です。
中には、高いお金を取って手抜きの工事をするところもありますから、信頼できる業者を見つけることが大切です。外構工事で素敵な家の外観を長く保つためには、素材選びと業者選び、二つのポイントをしっかり押さえておくことが必要です。
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