更新日:2024年10月24日 | Masaki
外構工事で思ったような結果にならなかったら、どうしたらいいか心配ですよね。大丈夫です、一緒に解決の道を見つけましょう。
まずは、契約書や見積もりをもう一度見て、約束されたことがしっかりとされているかを確認してください。それから、業者とのちょっとした話し合いで、問題が解決することもあります。もし、それでも心配なことがあれば、消費者センターに相談するのもひとつの方法です。でも、その前に、この記事で紹介するいくつかの情報を試してみてください。
消費者センターへの連絡先はこちら。
消費者センターに連絡する前に、これまでの経緯を説明するためにも、以下の内容を検討しましょう。もしかしたら、簡単に解決できる問題かもしれません。
よくある外構工事のトラブル
外構工事を始める前に、トラブルを避けるポイントをお伝えします。事前の準備と知識が大切です。
工期遅延:仕上がらない
外構工事で工期を過ぎても仕上がらない問題は、多くの不便を引き起こします。特に、職人不足や契約獲得に焦点を置く業者を選んでしまうと、このリスクが高まります。工期が延びると、駐車場が使えないなど生活に支障が出ることがあります。こうしたトラブルを避けるためには、次のような予防策が有効です。
- 業者選びでは、過去の工期守りの実績を確認する
- 天候の影響を考慮した余裕のあるスケジュールを確認する
- 工事進捗を定期的にチェックし、遅れが見られたらすぐに対応を求める
ポイントは、信頼できる業者選びと、工事の進捗状況をきちんと把握することで、工期遅れによる不便を最小限に抑えることです。
現在進行形で起こっている問題である場合は、いつまでに終わるのか?終わらない場合はどうするのか?を担当者と確認しておくようにしましょう。足場や工具が置いてある場合は、業者の方も早く完了したいことかと思いますので、すり合わせが大切です。
仕上がりの質問題:契約不適合の問題
外構工事で起こりがちなトラブルには、仕上がりの質の問題やイメージとの違いがあります。事前にイメージ図で満足しても、実際の外構が完成すると色合いや質感、使い勝手が期待と異なることが少なくありません。
ポイントは、抽象的なイメージではなく、具体的なデザインを伝えることで、期待と異なる仕上がりを防ぐことです。
雨漏りなど機能性に問題がある場合は、契約不適合となります。色味やデザインについては、好みの問題なので契約不適合かどうか?を判断するのが難しく、物理的にも「やり直し」をさせるのは難しいケースがあります。
予想外の追加費用:自然災害などの不可抗力に関する問題
外構工事で見積もりを超える金額を請求されるトラブルは、よくある問題です。このような状況を避けるためには、契約前に正確な金額を把握することが重要です。外構業者との事前の打ち合わせをしっかり行い、工事内容とそれに伴う費用を明確にすることが大切です。
また、工事中にデザインや材料の変更を希望する場合は、追加費用や工期延長の可能性を理解し、慎重に判断する必要があります。このようなトラブルを避けるためのポイントは次のとおりです。
- 契約前に詳細な見積もりと工事内容の確認をする
- 変更や追加工事が発生した場合の費用について事前に話し合う
- 工事の進行中も定期的にコミュニケーションを取り、状況を確認する
ポイントは、予期せぬ追加費用を避けるために、初めから明確な契約を結び、変更が必要な場合はその影響を十分に理解することです。
契約の段階、見積もりの段階で施工内容をしっかりと決めていないと、トラブルの原因になることがあります。追加費用を請求されないと工事が完了できないのはおかしな話なので、話をする必要があります。
なお、自然災害などの不可抗力により施工箇所に不具合が生じ、再度やり直しとなった場合は、どのような契約を結んでいるかによります。
アフターサービスの不備:施工会社の倒産について
外構工事後の修理やアフターフォローが受けられない問題は、業者選びで避けるべき大きなポイントです。工事が完了した後も、塀のひび割れやブロックの目地の問題など、修理が必要になることがあります。
しかし、アフターサービス体制が不十分な業者では、こうした問題に対応してもらえないことがあります。
- アフターサービスの内容と期間を契約前に確認する
- 業者の経営安定性や信頼性をリサーチする
- 施工後のトラブルに対応してくれるか、過去の顧客のレビューをチェックする
ポイントは、施工後も安心のサポートを受けられる業者を選び、長期的な視点で外構工事を計画することです。
施工会社が倒産してしまったり、方針が変更されサービスの提供がされなかったりする場合は、契約書をよく読み書いてある内容を元に話し合いをする必要があります。
「保証します」と謳っていても、実際は保証されないケースがあり、保証内容を確認していなかったが故に多く起こるトラブルがあります。
要望との不一致:口約束だけはしない
営業と工事担当者間の連絡不足によって要望が反映されない問題は、外構工事において避けたいトラブルの一つです。このような状況では、設備の配置ミスや予定外の工事日時など、様々な問題が発生し、結果として工期の遅延や近隣住民とのトラブルにつながることがあります。
営業担当と工事担当がしっかりと連携することが重要で、特に異なる会社が担当する場合は注意が必要です。
- 契約前に、営業担当者と工事担当者が一緒になって最終の打ち合わせを行う
- 要望や変更点を文書で残し、双方が確認する
- 定期的な進捗報告や確認を行い、コミュニケーションを密にする
ポイントは、要望が正確に伝わるよう両者間でのコミュニケーションを強化し、文書での確認を怠らないことです。
このような話し合いをせずにトラブルに巻き込まれてしまった場合、契約書をもう一度読み直し、要望がしっかりと反映されているか確認しましょう。口約束だけであれば工事のやり直しなどは難しいかもしれません。
外構工事における近隣住民とのトラブル
外構工事をスムーズに進めるためには、近隣住民との良好な関係が重要です。トラブルを避け、快適な工事期間を過ごすためのポイントをご紹介します。
騒音による迷惑:期間を決める
外構工事では大きな音が出ることがあり、特に朝早くから夕方までの作業は、お家に小さな子どもがいる家庭や、体調を崩している人にとって大変なストレスになることがあります。
- 工事の予定を事前に近隣に知らせる
- 静かに作業してもらえるよう業者にお願いする
- 特にうるさい作業の時間を調整してもらう
大切なのは、事前に計画を立て、近隣の人たちとよい関係を保つことです。騒音に関して、何かを壊して撤去することにより音が発生することが多いため、しっかりと期間を決めてやってもらえるようにしましょう。
埃やゴミの問題:周辺への伝達
外構工事で土を動かしたり、コンクリートを壊したりすると、埃やゴミが出て、近くの人たちの洗濯物を汚したり、家の中に埃が入ってしまったりすることがあります。これを防ぐためには、以下のようなことが大切です。
- 埃が出そうな作業は風が少ない日に行う
- 作業場所の周りにシートを張って埃の飛散を防ぐ
- 作業終了後は必ずきれいに片付ける
こちらも特定の期間の特定の工事に発生するトラブルですので、ホコリの処理については、どの程度の時間で完了するのか?決めてもらい、その上で周辺へ伝えてもらえるようにしましょう。
振動による被害:保険を検討する
外構工事で大きな機械を使うと、時には近くの家に振動が伝わり、家の壁にヒビが入ることがあります。もしヒビが入ったというクレームがあったら、補償やお金が必要になるかもしれません。こんな問題を防ぐためには、次のようなことが大切です。
- 振動を減らすための工夫をする
- 近くの家に振動が伝わらないように注意する
- 工事前に近隣への振動の説明と了承を得る
大切なのは、工事で出る振動をできるだけ少なくして、近くの家に迷惑をかけないようにすることです。
振動により何かを破壊してしまった場合は、工事に関する保険の適用はないか?を調べましょう。施工会社が何らかの保険に入っている場合があります。
工事車両の問題:私道と公道で対処が違う
外構工事で使う大きな車や機械が道をふさいで、車の通り道を邪魔することがあります。これを防ぐためには、業者とよく話して、車が通る時間に注意することが大切です。次のようなことをするといいでしょう。
- 工事の車が通る時間を調整する
- 工事の場所をしっかり管理する
- 近隣への工事のお知らせをする
大切なのは、工事の車がみんなの迷惑にならないように、計画を立てておくことです。
工事車両がずっと止まっている場合は、通行の邪魔になっていても、私有地に車を置いている場合、強制撤去は難しいため、話し合いによる解決が必要になります。
外構工事のトラブル発生時の対応
外構工事で問題が起きた時、適切に対応することで、事態をより良い方向に導くことができます。ここでは、トラブルに遭遇した際の具体的な対処法をご紹介します。
契約内容の確認:要望されていることが記載されているか
外構工事で問題があった時、まずすることは契約内容をしっかり見直すことです。契約書には工事の詳細や業者の責任について書かれています。もし業者のミスや手抜きがあれば、その補修を求めることができます。次のようなことをチェックしましょう。
- 契約書の内容を確認する
- 保証内容や補償期間をチェックする
- 設計図や見積もりを見直す
ポイントは、契約書や関連書類を元に、工事内容や業者の責任範囲を確認することです。
本来であれば、契約前に確認しておくことが必要です。記載されている内容を確認することはほとんどの方がやりますが、記載されていない内容を見つけることはやりません。本来あなたが要望している内容が反映されているかを確認しましょう。
消費者センターへの相談:アドバイスをもらう
工事の問題が解決しない時、消費者センターに相談するのも一つの方法です。消費者センターは、困っている人の助けになる組織で、外構工事の悩みも聞いてもらえます。話し合いで解決が見えない時は、次のステップを試してみましょう。
- 消費者センターに相談する
- 相談することを業者に伝える
- 行政のサポートを得る
ポイントは、自分だけで悩まず、専門の機関に相談する勇気を持つことです。解決に関するアドバイスをもらうことがメインであるため、解決を代行してもらうことはできませんので注意が必要です。
なお、契約書が強い効力を持っているため、記載がないことに対しては無効になるケースが多いので注意が必要です。
担当者との事情説明:録音やメモをとっておく
外構工事で問題がある時は、営業担当の上司や経営者に直接話をするのが良い方法です。上の人と話すことで、問題がスムーズに解決することがあります。話をする時は、こんな点に気をつけましょう。
- 事実をはっきりと伝える
- 感情的にならずに冷静に話す
- 問題の点を明確にする
ポイントは、問題を具体的に伝え、解決に向けて冷静に話を進めることです。
営業担当が嘘を言っていた場合、その録音はありますか?書面にて何か記載されていることはありますか?ないのであれば、契約書がすべてになる傾向があるため、要望を飲んでもらうのは難しいケースが多いです。
住まいの外観&エクステリアアイデア実例 学研ムック
¥1,069 (2025年1月23日 00:43 GMT +09:00 時点 - 詳細はこちら価格および発送可能時期は表示された日付/時刻の時点のものであり、変更される場合があります。本商品の購入においては、購入の時点で当該の Amazon サイトに表示されている価格および発送可能時期の情報が適用されます。)外構工事のトラブルを防ぐための対策
外構工事で後悔しないためには、事前の準備と正しい業者選びが鍵です。ここでは、トラブルを未然に防ぐための実用的な対策をご紹介します。
信頼できる業者の選定:倒産などの対応を考慮
外構工事をする時、いい業者を見つけるにはいくつかの会社を比べることが大事です。そうすることで、いいサービスを適切な価格で提供してくれる業者を見つけられます。
- 複数の業者に見積もりをもらう
- 見積もりの内容をよく比べる
- 評判のいい業者を選ぶ
ポイントは、信頼できる業者を見つけるために、じっくりと比較検討することです。
事前に複数社の比較検討をしても、トラブルが起こることはあります。特に倒産による工事の放棄が挙げられます。契約された会社が次の会社に引き継ぐなどの対応をしてくれれば良いですが、しない場合はご自身で対応される必要があります。
その場合、工事代金が追加でかかる可能性があるので、契約される会社の状態をしっかりと確認した上で契約するようにしましょう。
詳細な打ち合わせの実施:細かいことでも記載を依頼
外構工事を頼む時は、業者としっかり話し合うことが大切です。そうすることで、後で「聞いておけばよかった」と後悔することが少なくなります。業者との打ち合わせで気をつけるべきことは次の通りです。
- 疑問や不明点を全て聞く
- 自分の望む外構のイメージを伝える
- 業者の提案をよく聞いて納得する
ポイントは、自分のイメージをしっかり伝え、業者との信頼関係を築くことです。
納得した上で、契約書にサインする必要があります。契約書に書いていないことを事後にしてもるあことは難しいため、どんなに細かいことでもしっかりと契約書にかいてもらうようにしましょう。
打ち合わせ内容の記録:メモやボイスレコーダー
外構工事での打ち合わせ内容をメモに残すことは、後で「言った、言わない」のトラブルを防ぐのに役立ちます。メモすることの大切さは次の通りです。
- 後で内容を確認できる
- 業者との認識の違いを防ぐ
- 打ち合わせの振り返りに使える
ポイントは、打ち合わせの内容を細かく記録し、双方の認識を一致させることです。
問題が起こる前から、メモを取るなり、ボイスレコーダーで録音しておくなりすることをおすすめします。相手を疑っているわけではなく、今後のトラブルを防止する目的ですときちんと伝えることが大切です。
工事現場への立ち会い:定期的に写真を撮る
工事中に現場に立ち会うことは、トラブルを防ぎ、工事が計画通りに進んでいるかを確認できる大事なことです。立ち会いのポイントは以下の通りです。
- 工事の進行をチェックする
- 不安な点があればすぐに質問する
- 工事責任者とのコミュニケーションを取る
ポイントは、現場に定期的に足を運び、工事の様子を自分の目で確かめることです。
工事の内容は素人には分かりづらいかもしれませんが、定期的に途中経過を写真に取るなどすることによって、工事業者もしっかりと施工をしないといけないという意識が生まれます。
「今、どのような工事をしていますか?」などど、現場監督の方に話しかけてみるのも良いでしょう。
まとめ:外構工事トラブルで消費者センターに連絡する前に確認することは?
外構工事でトラブルが起きないようにするためには、いくつか大切なことがあります。まず、工事を始める前に、いろいろな業者に見積もりを出してもらって、その中から信頼できる業者を選ぶことが大切です。
業者を選ぶ時には、値段だけでなく、過去の仕事の内容や評判もしっかり調べてみましょう。そして、業者が決まったら、工事の内容についてよく話し合い、自分の希望をはっきり伝えることが大事です。この時、話した内容はメモに取っておくと、後で「言った、言わない」のトラブルを避けられます。
工事が始まってからも、できるだけ現場に行って、工事の進み具合を自分の目で確かめるといいです。もし、何か問題が起きたら、すぐに業者に伝えて、一緒に解決の方法を考えましょう。これらのステップをしっかり踏むことで、納得のいく外構工事を実現できるはずです。
もし、話し合いでも解決しない時は、消費者センターに相談してみるのも一つの手段です。でも、その前にできるだけ自分たちで問題を解決しようとする努力が大切です。
しっかりと一つ一つのステップを踏むことによって、トラブルを未然に防ぐことができるようになります。外構工事は数年に一回、もしかしたら10年に一回のことかもしれません。大きな金額が関係してくることなので、業者が言ったことを書面にし、トラブル防止を行いましょう。